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血圧、尿検査、資質、糖代謝などの基本検査項目から腫瘍マーカー、糖代謝、画像診断まで幅広くカバーしています。
BMI(Body Mass Index)は、体脂肪量をよく反映するため、世界的に肥満の指標として使用されています。
肥満は身体に脂肪が過剰に蓄積した状態のことで、糖尿病、高血圧、高脂血症なと様々な生活習習慣病の原因となりますが、BMIが値が低すぎる「やせ」も健康上の問題を抱えています。
血管(動脈)にかかる圧力が血圧です。血圧は一日の中でも変動し、測定時の精神・身体状況等により変わってきます。高血圧が持続すると、自覚症状がなくても動脈硬化や心疾患、腎疾患の原因になりますので、日常、自宅で血圧を測る習慣をつけてください。
尿蛋白は腎疾患の最初の指標になりますが、運動、発熱などでも蛋白が出ることがありますので、蛋白尿が一時的な場合はまず心配ありません。しかし、蛋白尿が続くときは腎疾患の可能性もあります。
尿糖が陽性のときは、糖尿病の疑いがありますので、血液検査で糖尿病かどうかを調べる必要があります。糖尿病でなくても、尿中に糖が出ることがありますが、それは腎性糖尿といって病気ではありません。
尿中の血液(赤血球や血色素)の有無を調べます。腎臓や尿路(尿管、膀胱、尿道)の疾患で陽性になります。
白血球数は個々の原因で増減します。一般的に、軽度の増加は感染症を、高度の増加と減少は血液疾患を考えます。どちらの場合も白血球像(白血球の各成分の割合)の検査が必要です。
貧血は、主に血色素(ヘモグロピン)量で判断しますが、貧血の原因や種類を予測するのに赤血球数やヘマトクリット値(血液中の血球成分の割合)が参考になります。逆に、赤血球数が増加する赤血球増加症(多血症)は、それが進むと血管をつまらせる原因にもなりますので注意が必要です。
血小板は血液凝固と深く関係していて、血小板が3万/μ1を切ると血液が固まりにくくなりますので、緊急の対応が必要です。逆に、増えすぎる(60万/μ1以上〉と血栓をつくりやすくなります。
GOT、GPTは共に肝臓の細胞に多く含まれている酵素ですので、肝臓が障害されると血液中に漏れ出て、血液中の量が増加します。この両者の比率から肝障害の原因を推定することもあります。また、GOTは筋肉中にも多く含まれており、激しい運動をした後などにも増加します。
γ-GTPはアルコールや薬剤により誘導されて増加する酵素で、特に飲酒量と関係することがよく知られています。この他にも、γ-GTPは肝臓の上皮細胞に多く存在するため、肝障害や胆汁の流れが障害される胆道疾患でも上昇します。
ALP(アルカリフォスファターゼ)という酵素は、胆道系酵素と言われ、主に胆道疾患で増加します。また、骨にも多く含まれているため、成長期にある若者では多く、骨の病気でも増加することがあります。
C型肝炎ウィルス(HCV)に感染しているかどうかを調べる検査です。陽性の時はC型肝淡ウィルスが感染している状態(C型肝淡もしくはキャリア)と、過去の感染で現在はHCVが存在していない二つの場合が考えられますが、中には、偽陽性の場合もあります。陽性の時はさらに詳しい検査が必要です。
B型肝炎ウィルス(HBV)に感染しているかどうかを調べる検査です。陽性の時は、さらに詳しい検査が必要です。
アミラーゼは膵臓と唾液腺から分泌されて炭水化物を分解する消化酵素です。膵臓や唾液線で炎症が起こると増加します。どちらのアミラーゼかはその成分を調べるアイソザイムの検査で判断します。
蛋白質は代謝されて尿素として腎臓から排泄されます。尿素窒素(血液中の尿素に含まれる窒素の量)は測定方法も比較的簡単で腎機能検査として使われていますが、脱水など尿量が極端に減少した時や、飢餓状態でも増加しますので、次のクレアチニンほど特異性は高くありません。
アミラーゼは膵臓と唾液腺から分泌されて炭水化物を分解する消化酵素です。膵臓や唾液腺で炎症が起こると増加します。どちらのアミラーゼかはその成分を調ペるアイソザイムの検査で判断します。
コレステロールには、動脈硬化を促進するLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)と動脈硬化を防ぐ働きがあるHDL-コレステロール(善玉コレステロール)があります。総コレステロールは、このどちらが増えても増加するため、今では総コレステロールの値は参考程度として、脂質代謝異常は、LDL-コレステロール高値、HDL-コレステロール低値及び中性脂肪高値で判断します。
中性脂肪はエネルギーの貯蔵と運搬に関係しており、最近では、動脈硬化の危険因子である証拠が集まりつつあります。中性脂肪の値は食事の影響が大きく、朝食前に採血する必要があります。
血糖は血液中のブドウ糖(グルコース)の量で、糖尿病の可能性を調べる検査です。血糖値は食事の影響を強く受けますので、朝食を摂らずに検査します。
インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、身体の中て唯一血糖値を下げる働きがあります。インスリンの分泌が減ったり、効きが悪くなったりすると糖尿病になります。
インスリンが十分出ていても血糖値を下げるカが弱ければ、高血糖になってしまいます。このような状態を「インスリン抵抗性」と言います。HOMA-Rは、空腹時血糖値とインスリン値から計算し、インスリン抵抗性を判断するための簡易指標として使用されています。
ヘモグロビンエーワンシーと読みます。これは赤血球中のヘモグロビン(血色素)とブドウ糖が結合したもので、最近1~2か月間の血糖値の状態を反映L、糖尿病のコントロール状態や、スクリーニング検査として使われます。ただし、鉄欠乏性貧血の人は、この値は低く出ますので注意が必要です。
尿酸は、核酸(DNAやRNA)の一部であるプリン体の最終代謝産物で腎臓から排出されます。この尿酸は、血液の中に6.5~7.0mg/dlくらいまでしか溶けないので、それを超えると結晶となって析出し、痛風発作が起こりやすくなります。また、腎臓にたまると、腎・尿管結石や腎障害のもとにもなります。
CRPは身体の中で、炎症や組織破壊があると増加する蛋白です。多くの場合は、感冒などの一過性の感染症による増加ですが、経過を追って改善しない場合はその原因を調ペる必要があります。
前立腺特異抗原(prostate specific antigen)の略で、前立腺で特異的に産生される糖蛋白の一種です。前立腺疾息(前立腺癌、前立肥大、前立腺炎など)で増加しますので、前立腺癌の腫瘍マーカーとして使用されています。
主に大腸からの出血の有無を調べる検査で、大腸ポリープや大腸がんの早期発見に有効です。肉眼的出血のある方は、痔だろうと自己判断せずに医療機関を受診してください。
眼の網膜や血管の変化を見ることで、緑内障のような眼科的疾患や糖尿病、動脈硬化、高血圧による眼底の変化を診断します。
心臓が収縮する時に発生する微量の電流を体の表面から波形とし記録し、判定します。冠状動脈疾患(狭心症など)、不整脈、心肥大などの異常を発見します。
胸部X線写真からは、結核や肺がん、気胸などの呼吸器の疾患、心拡大や大動脈の異常のような循環器の疾患、肋骨の疾患などの有無を判断します。ただし、早期の肺がんの発見には限界があります。
食道、胃、十二指腸の異常を判断します。特に早期胃がんの発見を目指しています。
肝臓、胆嚢・胆管、腎臓、膵臓、脾臓などを観察し、腫瘍や結石、脂肪肝や肝障害の有無や変化をみます。ただし、膵臓は観察しにくく、膵疾患の診断には限界があります。
乳がん健診のスクリーニング法です。乳房の触診により腫癌の有無、及びその性質を判断します。
子宮頸がん健診としてよく知られている方法です。子宮頸部から細胞を擦り取り、病理検査によってその細胞の性質を判定します。